何もないところから、絵は生まれていく。
みずみずしい色彩と軽やかなタッチで昨年初夏の展示では観る者を魅了した、角田純のアブストラクト・ペインティング。
初作品集となる『Cave』では写真家・大森克己が角田の作品を新たに撮り下ろした写真を中心に構成します。大森の視点が介在することによって、単なる複写ではなく、絵は生まれ変わり新たな表情を見せます。ライフワークとして過去20年の間に描き続けた作品群の中から、光の残像をキャンバスに描いた<light
sculpture>、緻密な点から色鮮やかで繊細な世界を描く<Dot Painting>など、時系列で様々なシリーズを収めています。
人類が最初に絵を描いた場所である「Cave(洞窟)」。時を超えて移り変わる絵には、その時々の心のゆらぎや日々の感情が自由に描かれ、私たちはその形跡に触れた時、色と光の織り成す解放的な世界に身を委ねることでしょう。 |